あめのした

雑記帖

好きでいるということ  2019/12/15

誰かを好きでいるということは、恐ろしいことだと思う。

好きなものの持つありとあらゆる面を受けいれ、愛すことは難しい。
何か、若しくは誰かを好きであるためにそうしなければならないとも思わない。

何かを好きでいるという事は、大抵そのものの一部分を気に入っているというだけのことなのだと思う。

その「好き」が物に対する気持ちならば、それで十分なのかもしれない。しかし、その対象が人であるならば?

人は変わっていく。半年前に会った友達が最近ハマっていると言っていたものは、次に会うときにはもうその人に忘れ去られているかもしれない。少し前まで私に教わりながらたどたどしく使っていたソフトを、今彼女は私よりも使いこなしているかもしれない。
私は何も変われないのに。私はずっとここに居続けているのに、人は会うたびにどんどん先へ、私の知らない所に行ってしまっているように思われる。